材料のこと

○室内空気環境

みなさんシックハウス症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

新築の住宅、リフォームした住宅、また職場が新しいビルに引っ越したとたん、室内に入ると気分が悪くなる、だるい、のどが痛い、咳がでるなどの体調の変調が起きるというものです。
(化学物質過敏症との大きな違いは、建物を離れると症状が治まるというところです。)
最近やっとこれらの病気が知られるようになり、保険も適用されるようになりました。(シックハウス症候群のみ)

もちろんシックハウス症候群は症状もさまざまですが、個人差があり、同じ環境でも平気な方もいらっしゃいます。
しかし、人の体には化学物質に対する許容量があるといわれており、永久に症状がでない保証はありません。

シックハウスの相談にこられた奥様から
「主人は大丈夫なんですが」
とよくお話があります。
それは家にいる時間が関係しています。
長く家にいることが多い奥様やお子さんに被害が出てしまうのです。
また、化学物質は空気よりも重い為、床下付近に溜まることが多く、体の小さい子供などに被害がでやすいと考えられます。
近年増加しているアトピーなどの原因の一つともいわれています。

我々が1日に体内に取り入れる食料や飲み物はそれぞれ約3キロといわれています。1日に取り入れる空気の量は約15〜20立方メートル、重さにすると、約20キロ〜25キロにもなります。食べ物や飲み物よりもはるかに多い量を消費しているのです。現代人は一日のほとんどを住宅、建築、車の中など室内で過ごしています。その間ずっと室内の空気を吸い続けています。

室内空気の質は我々の健康に大きく関わっているのです。

○自然素材

昔の家はほとんど自然素材で造られていました。しかし、現在では多くの新建材が開発され、我々には経験が浅い状況になっています。このような状況では安心できる建材が何であるか分かりにくい状態になっています。一つの機能では伝統的な建材に比較して優れていても、他の性能に関しては環境性能も含めてよいかどうか経験がないのです。

ですから信用できる建材として自然素材が注目されるのは当然のことだと思います。

しかし、全ての材料を自然素材で対応することは、コスト面や耐久性で難しい面もあるのは事実です。
新しい建材でも、もとの材料やその建材を造る工程から、より安全なものを確認し、選択することが大事だと思います。


Uh設計室では、室内を汚染する物質を含む材料をできるだけ選択しないようにすると共に、住まい手のみなさんに手にとって確認しながら設計を進めていきたいと思います。