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「近くの山の木で家をつくる」

昔の大工さんは家の依頼を受けると近くの山にいって、木を選ぶところから始まったと聞いたことがあります。
長い時間をかけてじっくり家づくりが行なわれていました。

家づくりの近代化がもたらしたものは、手間をかけずに早くつくるというつくり手側だけの合理性、収益性でした。
現在の多くのハウスメーカーやパワービルダーの建売住宅などでは、建てた時の仕上がりがよく、安価な新建材が多く使われるようになり、安く、大量に輸入される外材によって、比較的高い国産の木が使われなくなってしまいました。
新建材と外材が日本の家を大きく変えました。
しかし家づくりの近代化による最も大きな問題は、木が売れなくなったことによる山村と林業の衰退です。

しかし近年、自然素材の健康的な家がほしいという人が増えてきました。

新建材から出る化学物質によって、室内環境汚染、高気密・高断熱化によるカビやダニの問題、それが原因のアトピー症やシックハウス症候群、化学物質過敏症の増加など多くの課題が出てきたからです。

それによって長い経験と知恵によって使われてきた自然素材や無垢の木が注目されるのは必然的なことかもしれません。

近くの山の木を積極的に使い、かつての林業のシステムを復活し、再び山を育てるような環境をつくることは、我々にとって次世代に残さなければならない大切なことの一つではないでしょうか。

木の家に住む

よくあるクレームにこんなものがあります。

梁にひびが入っているが大丈夫だろうか
床板がすこしすいてきたが大丈夫だろうか
など。

「木」は割れる、収縮する、腐るなどの欠点があります。
木はかつて生きていたものなので一本一本性質も異なります。均質で完全無欠の木はないのです。
我々の祖先はゆっくりと時間をかけてこれを乾燥し、職人の技術と知恵でこの欠点を補い、木を生かしてきました。

住まい手も木という自然素材を十分に理解し、おおらかに付き合う気持ちがなければ木の家に住めません。

しかしそれを理解し、住み始めてからも定期的に手入れをいれることにより、健康的に暮らせる丈夫で長持ちする家になります。

みなさんも近くの山の木で家づくりをしませんか?

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